第8回通信指令シンポジウム
実行委員長 朝井 良一
(大阪市消防局 警防部司令課 指令管制業務担当課長)

第8回通信指令シンポジウム
実行委員長 朝井 良一
(大阪市消防局 警防部司令課 指令管制業務担当課長)
第8回通信指令シンポジウムを開催させていただくにあたり、実行委員会を代表して一言ご挨拶を申し上げます。
本シンポジウムは、消防の通信指令における貴重な経験、業務改善の取り組み、研究によって得られた知見等について、発表・聴講および議論する場として、平成30年2月に初回が開催され、今回で第8回目となります。この間、全国から毎回多くの参加者を迎え開催することができましたことは、ひとえにこれまで会を支えていただきました関係各位はもとより、消防・自治体関係者、医療関係者及び学識経験者など多くの皆様方のご理解、ご協力のおかげと深く感謝申し上げる次第です。
近年、台風や線状降水帯による集中豪雨に伴う水害や土砂災害の激甚化、能登半島地震や南海トラフ地震臨時情報の発表、海外地震による津波警戒対応、山林・林野火災の続発など、自然災害への新たな対応が急務となっています。そこで今回のシンポジウムのメインテーマを、「DXで消防通信指令を革新~情報収集の進化で拓く現場の力~」といたしました。
令和7年4月から大阪市・夢洲(ゆめしま)で開催されている大阪・関西万博におきましても、消防分野におけるDXの取組や映像通信技術等「未来の消防活動」として、万博会場での展示イベントなどを通じて、多くの来場者のみなさまに対して発信してきたところです。
消防分野でのDXにおける取組の具体例としては、AIを活用した災害予測システムの導入、そしてデジタルプラットフォームを活用した情報共有体制の強化などが挙げられますが通信指令業務におけるDXの進歩により、災害発生時の初期対応を大幅に迅速化し、災害活動の効率を高めることができると考えられます。消防防災行政においてもDX推進への対応が求められており、現在は新たな転換期にあると言えます。通信指令業務におけるDXを活用した先進的な取り組みについての企画を準備しておりますので、ぜひ様々な立場からご発表・ご議論をいただければ幸いです。
通信指令は、通報者と消防をつなぐ極めて重要な生命線であり、そこでの対応が、その後の災害活動の流れを大きく左右します。一方で、通信指令分野は救助や救急に比べ情報交換の場も少なく、それぞれの消防本部や関係機関における様々な課題についての解決策を共有する機会が少ない時期が続いてきたことと存じます。
本シンポジウムが地域と市民の安全のために通信指令が担うべき役割について皆様方の貴重な経験や新たな知見が課題解決の一助となり、通信指令の充実強化と消防行政の発展の輪が全国に広がりますよう、準備を進めております。多くの方々のご参加を心よりお待ちしております。